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CIA Magazine - Tokyo

Kenji Williams

Text by 日出夜   http://www.hideyo.jp

世界は、ターニングポイントに立たされている。このまま何も知らずに今までのような地球資源を食いつぶす生活を続けて、来たる近未来の世界を廃墟にしてしまうのか、それとも今すぐ生活を見直して、優れた資源を活用することに意識を切り替えて、未来永劫への道を歩むのか。どちらの世界を選択するのか、一人一人の情報と選択にかかっている。私達は、知ってか知らずか、この時代に生まれた。好む好まざる関わらず進化の時を迎えている。今までのようにはいかない。地球は、この世界は、早急な適切な処置が必要なのだ。そして、この有り様を救うべくアーティスト、メッセンジャーが次々と現れる。救世主は、一人ではない。今も、新しい救世主達が生まれる。誰かが目覚める。作品が生まれる。世界平和へのメッセージが語られる。アートは、何のために存在するのか? 人間は、なぜ、何のために、生まれてきたのか?  そして、愛とは? その答えが、ストレートに語られる。すべての答えは、すべての人の根源、同じ源にある。WORLD SPIRIT (ワールドスピリット)。

Kenji Williams(ケンジ=ウィリアムズ)、サンフランシスコと東京とを拠点に世界的に活動するアーティスト。映像作家、エレクトロミュージックプロデューサー、そしてクラシックのテクニックを持つバイオリン奏者でありミュージシャン。7歳よりクラシックのバイオリン奏者としてのトレーニングを受け、現在、コンピュータ/ドラムマシーンを取り込んで、エレクトロダンスミュージックのビートにその美しいバイオリンの音を響かせる。数年前まで、サンフランシスコのエレクトロミュージックシーンにて活動の基盤を築き上げ、トライバルトランスバンドの先駆けでもある”メディスンドラム”のバイオリニストとして4年間活躍。当時、日本にも数回、同バンドとして来日。同時にABAStructure名義で、アンビエント、ハウス、テクノ、トランスを見事に融合させた楽曲を発表、これまでに2枚のアルバム「Epic」「Faces of Epiphany」を発売。’99年に10万枚のセールスを記録したJohn Digweed (ジョン=ディグウィード)率いるBedrockレーベルよりリリースされたコンピレーションにもABA Structure名義の楽曲 Illusion(イリュージョン)が含まれる。2001年より東京にも拠点を持ち、数々のビッグフェスティバルからアンダーグラウンドなパーティー、ラジオなど、世界各地各所にてライブ活動を行っている。

また、トラベラーでもある彼の独自の経験から来る発想により、映像と音楽が組み合わされた作品群を'94年より制作。数々の国際的な映画賞を順次受賞し、映像作家としての才能を発揮すると共に、彼が自らを「Technicalproduction」と位 置づけるように、あらゆる世界のあらゆるアートの形を結びつける役割を果たしている。現在までに、3本のDVD映像のディレクターを勤め、([Moment Utopia][Vision Quest2002] 発売中)そのうちの一つが今回、5カ国語に訳され、世界主要大都市に発売されることになった『WORLDSPIRIT』。世界的に著名なサイケデリックペインティングアーティスト、AlexGrey(アレックス=グレイ)による壮麗な絵画と、その彼による深く心に響くメッセージのこもった詩が、Kenji Williamsの美しく幻想的音楽にのせて、ダイレクトに人々に伝えられるパフォーマンスイベントを軸に構成されたドキュメンタリー作品。

このDVD作品は、二人の催したパーティーの記録を元に編集されたものなのであるが、世界中の人々へ向けて発信される、きわめてストレートなメッセージとなった。。それは、真実を知っていながらも公に口にすることを憚れていたような、ありそうでなかった感のある表現とでも言おうか。Alexの絵画作品が人間の有機体、チャクラ、幽体など、目には見えない生命エネルギーを実際に描きだしているのと、一種、似ている感がある。見る者、聞く者に、単なる想像ではなく、人間の存在の深い次元での理解をもたらすかのようである。潜在意識で認識していたこと、情報として知っていたこと、曖昧に知っていたことが、はっきりと彼らの表現(=ヴィジュアルと言葉、パフォーマンス)によって、それぞれの中にそのWORLD SPIRITなるものが存在することを知らされる。

KenjiがAlexに、パーティーカルチャーをもとに制作したドキュメンタリーフィルム「Moment Utopia」(モーメントユートピア)を送ったことがキッカケで、二人は出会うことになり、Alexと何か新しいことが出来るのではないかと考えたKenjiは、アルバム制作中の2003年の5月23日、サンフランシスコのウェアハウスに場所を押さえ、演出/プロデュースをした。この機会がパーティーとなり、その年の12月には収録の行われたパフォーマンスイベントと繋がり、見事なまでに映像作品=ドキュメンタリーとなり、世界へのメッセージにまで広がった。これは、Kenjiが心の底からピュアなアーティストであることの証明だった。そこには、俗世に生きるためのなんの計算もなく、自分の生んだクリエイティブは神様に捧げるものとして、純粋に生きてきただけの存在があった。神なる意識=World Spirit により、二人のアーティストのその身体に染み付いたテクニックは見事に引き出され、崇高なる作品をこの世にもたらしたと言える。それは、すべての宗教やルール、国境を超えた「意識」であり、決して何かに従属するカルトではないアートの集大成なのだ。

特筆すべきは、二人それぞれが共にあるパートナーとの忠誠的な愛である。愛しあう男と女が表現を共にするその関係はこの上ない美である。お互いが、お互いのインスピレーション的役割を果 たし、アートとは、まずはお互いへの愛を表現することに他ならず、それが魂の成長を促すことに他ならない。他者への愛なくしてアートは成り立つはずがない。だからこそ、アートは「祈り」になりうるのだ。

『僕の音楽もフィルムも、すべて、僕の愛の表現に他ならない。この地球への、、。人間への、、。僕のパートナーへの。そして、僕自身のためへの、、!』 [WORLD SPIRIT]は5.1ch サラウンド、1時間のライブパフォーム収録映像、Kenjiのボーナスミュージックビデオとドキュメンタリー映像が加わり、DVD/CDのダブルパッケージで、12月より、全国主要レコードショップにて発売される。

Video Sample:

VIDEO 1
VIDEO 2

Alex Grey website http://www.alexgrey.com
Magnetic Presence http://www.magneticpresence.com

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